【カップの麺ぜんぶ食う】第221回 日清食品 無鉄砲 濃厚とんこつ ★3
日清食品 無鉄砲 濃厚とんこつ
調理時間 5分
麺 70g
熱量 402kcal
炭水化物 66.7g
食塩相当量 6.9g
京都に拠点を置く豚骨ラーメンの名店「無鉄砲」のカップラーメンをいただきましたよ。
店で食べたことはないけど、とにかく濃厚でドロリとした豚骨ラーメンを扱っているというイメージ。いくら日清食品が製造してるといえど、そんな濃いやつをカップラーメンで再現できるんでしょうか……?
しかしフタを開けてみるとビックリですよ。容器の中にはノンフライ麺と開封済みの粉末スープが入っていただけなのに、ガチの豚骨ラーメン屋の店の前を歩いているときと同じニオイが漂ってきた……! クセーーーーーー!!
豚のけもの臭さが強烈過ぎて、あまり食欲をかき立てられない感じのあのニオイ。足の裏がこういうニオイの人っているよねっていうニオイ。それを見事に再現しちゃってるんだから本気度を感じざるを得ません。
ところが熱湯を注いで仕上げてみると……なんだかちょっと寂しい感じがしません? スープはあまり濃厚そうじゃないし、麺はそのスープの中にほぼ沈没しちゃってるし、表面にはカスのような青ネギがちょっぴり浮かんでいるだけ。下手したらラーメンだとさえ視認できないレベルじゃないか。
しかもパッケージには「チャーシュー増量」なんて書いてあるのに、底の方をほじくり返してようやく出てくるのがこのサイズ感の肉片が数切れ。これはいくらなんでも切ない! 京都の名店ではなく言葉通り無鉄砲なラーメンっていう感じだぞ……!
この時点までは期待という名のハードルを全部蹴り倒して進んでいくかのような展開でしたが、いざ麺を食べてみるとさすがにウマい。
そこまで太くないけどモチモチで弾力があり、スープもよく混ぜると濃厚感がやや増してきて、ドロドロとまではいかないけど味はメチャクチャ本格的。後味は本当に豚骨ラーメン屋で食べたあとのような感覚で口の中に残っていきます。
このあたりの完成度はさすが日清食品といったところですな。きっと店を思い出せる味には仕上がっているんじゃないかと思う。これを食べたあとと店で本物を食べたあとは口の中が同じニオイになってそう。しらんけど。
しかし麺とスープのコンビネーションが秀逸とはいえ、脇役があまりにも寂しすぎる。特に「チャーシュー増量」の文字に期待して肩透かしを食らっただけに余計にダメージがでかい。オリックスとかオリックスが大物メジャーリーガーを連れてきてシーズンの台風の目になると予想されたのに、メジャーリーガーが何の役にも立てずにそのままチームが撃沈する感じとよく似てるな……。
麺とスープというバッテリーがMVP級でも、野手陣が最低限の仕事をして得点を重ねられなければチームは勝てないもんな。もともと安い商品じゃないけど、もうちょっと価格を上げてでもなんとかしてほしかった。
なのでコンビニでこれを買ったらチャーシュー選手とか味玉選手とかメンマ選手を補強してトッピングしてあげることでチーム力は大幅にアップすると思います。その分高くもつくけど、麺とスープが素晴らしいからこそ効果は非常に大きいはずですぞ。
評価:★★★
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