【カップの麺ぜんぶ食う】第130回 日清食品 どん兵衛マシマシ篇 ガチ豚ニンニク ★4
日清食品 どん兵衛マシマシ篇 ガチ豚ニンニク
調理時間 5分
麺 70g
熱量 353kcal
炭水化物 54.4g
食塩相当量 6.3g
きっと僕にとって最もフラットに評価をするのが難しいカップ麺となることでしょう。日清公式どん二郎とも呼ばれている「どん兵衛マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」。
発売に先駆けいろいろと裏情報を掴んでしまっていたため、最初に食べたときはどうしても冷静になれないまま筆を執ってしまいました。ご心配かけてしまってすみません。
そして今振り返ると、最初はやっぱり“どん二郎”と比較してレビューしてしまっていた感は否めない。その後ガチ豚ニンニクは何度も食べる機会があり、おかげで物差しをリセットすることができました。というわけで今回はあくまでもどん兵衛の新作としての純粋な評価を残しておきたいと思います。
どん兵衛マシマシ篇 ガチ豚ニンニクはフタを開けたら熱湯を注ぐだけで作れるカップヌードルスタイル。どん兵衛でこのスタイルが採用されるのは割と珍しい。
どん二郎と比較をしてしまうと具材の寂しさもそうですし、粉末スープだけでアブラっぽさを出せるのか心配になってしまいますけど、そのあたりは今回の評価の対象外。ただ“ガチ豚”と称している割にペラペラの豚肉が少し入っているだけという点は物足りないといえるのでは。
熱湯を注いで5分後。フタを開けるとこんな感じ。やっぱり「なにがガチなの?」という印象を抱いてしまいますわね。
でもガチ=大盛りとは限らない。黄色と黒と赤のパッケージデザイン+マシマシ篇という名称のせいでガチ=大盛りと連想してしまっているだけなのです。
そして全体をかき混ぜるとガチという言葉はニンニクの量にかかっていたんだなと実感。底の方からさらなるニンニクの香りとともに大量の刻みニンニクが浮かび上がってきます。これはもう本当に全力でかき混ぜなくちゃダメ。
これは僕も最初に食べたときに軽くやらかしたのですが、とにかく底の方に刻みニンニクが溜まります。そのニンニクとスープを使って炒飯を作ると激ウマ!なんていうこともやりましたが、本来のどん兵衛マシマシ篇ガチ豚ニンニクを堪能するならこれでもかと言わんばかりにかき混ぜてから食べるべきだし、食べながらもしつこく混ぜるべき。
これは注意書きとして入れておくべきでしたね。最近の日清はそんなに辛くないカップ麺でも「辛さレベル」を表示させるほど気配りをしてるのに。
でも難癖をつけるとしたらそのくらいで、もちろんどん兵衛の麺は抜群にウマい。これだけで絶対に大失敗しないという安心感は揺るがない。
独特の極太平打ち麺をニンニクの効いたスープに浸し、刻みニンニクをたっぷり絡めながら食べているとニンニクと和風スープの意外なウマさに気づけるし、そしてやっぱりラーメン二郎の景色が浮かんでくるのです。
蒸し暑い店内でニンニクをかっ食らい、汗をダラダラと流しながらデカ盛りのラーメンと対峙するあの殺伐とした空間。背筋がピンと伸びるウマさをガチ豚ニンニクでも微かに感じられるのがいい。
二郎に寄せるということを考えなくても具が少ないのはちょっぴり物足りないし、やっぱり具やトッピングを入れることで完成される前提なのかなとは思えてしまうけど、それでもラーメン二郎を知らない人には衝撃を与える一杯になっていることは間違いないはず。
カップラーメン、カップうどんが好きな人はぜひ一度食べてみてほしい一品です。ただしオフィスで食べたり、食後に人と会う予定がある人はとんでもないことになるぞとも付け加えておきますね。
評価:★★★★
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