【カップの麺ぜんぶ食う】第138回 マルちゃん ajito ism ピザ味まぜそば ★5

マルちゃん ajito ism ピザ味まぜそば
調理時間 5分
麺 130g
熱量 732kcal
炭水化物 94.4g
塩分相当量 5.3g
イタリアンとラーメンをかけ合わせた創作麺を作っている人気店「ajito ism」のカップまぜそばとのこと。3年連続でTRYラーメン大賞の名店部門汁なし1位に輝いてるらしいけど、全然存在は知らなかった。どうやら大井町のお店みたい。
そんな感じで店のことは全然わからないので再現度という概念はすっとばし、純粋に味を評価をしたいと思います。
ピザ味のまぜそばというのは食べたことがないけど、トマト、チリパウダー、チーズをベースにした味を想像したらまず失敗はしない味。でも「なんだこれただのトマトパスタじゃん」という感じにまとまってたら残念になっちゃうのかも。どうなることやら。

フタを開けると小袋が3袋。かやく+粉末スープ+液体スープというオーソドックスな構成です。かやくの小袋はスケルトンで、中は謎肉のような物体が中心。タマネギも入っているのが特徴的ですな。麺はめちゃくちゃ太い。
熱湯を注いで5分後に湯切りし、粉末スープと液体スープを混ぜ合わせると、麺はあっという間に紅に染まりました。一見とても辛そうですが、漂ってくるのはピザの香り。いや、厳密にはピザ味の菓子の香りですな。ピザポテトとか、ピザまんとか、日本人にとっての“ピザ味”を表現したときの香りです。
乾燥時から太かった麺は熱湯を吸収してさらにごんぶとに。これは大正解。ここまで太麺のパスタなんてないですから。最初に抱いた懸念は見事に払拭されました。
しかしパスタとかけ離れた分、全体的に非常にワイルドな仕上がりに。かやくもすっかり隠れてしまい、かろうじて姿を確認できる謎肉っぽいものもすっかり紅に染まっています。ピザ味の暴力だ。
極太で歯ごたえ抜群の麺に濃厚なピザ味のソースがどっぷりと絡みつき、ズズズッとすすれば口のまわりも紅色に。でも口が汚れることなんて気にせずワシワシとかっ食らいたい。ジャンクフードやスナック大好きっ子のハートを一瞬にして鷲掴みしてきます。
そんな中で謎肉っぽいものやタマネギもかすかに存在感を見せているところもいい。たまに口の中に入ってくると「おっ、オマエいたのか!」と嬉しい気分になれる。
それでもまあ総合的にはもう笑っちゃうくらい下品な味。いい意味で下品。かわいくて華奢な女の子にはとてもとても食べさせられない。もう毛むくじゃらな野武士のようなカップ麺ですな。繊細さのかけらもないけど、とにかく力強い。力技で美味しいと思わせてくる。
これに満点の評価をつけるのはどうかと思いながらも、個人的にはこういうのは大好き。砕いたピザポテトやスティック状のカラムーチョをブチ込んでさらにお下品にして食べたい。
評価:★★★★★
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