【カップの麺ぜんぶ食う】第337回 寿がきや 全国麺めぐり 静岡藤枝 朝ラーメン ★5
寿がきや 全国麺めぐり 静岡藤枝 朝ラーメン
調理時間 6分
麺 65g
熱量 299kcal
炭水化物 63.6g
食塩相当量 6.3gカップ麺オブ・ザ・イヤー2018はこちら
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大手メーカーが戦線に投入し始めて成熟の3年目を迎えている冷やしカップ麺。寿がきやからはご当地麺シリーズを展開する「全国麺めぐり」から静岡藤枝の朝ラーメンがぶち込まれました!
藤枝の朝ラーメンというものは食べたことがなかったのですが、静岡県藤枝市はお茶の産地として有名。お茶の取引は早朝3〜4時くらいから行われることが多く、その流れに乗ってラーメン屋の営業時間も前倒し。そして朝ラーメンという文化が生まれたそうです。なるほどな〜。
藤枝の朝ラーメンはうどんやそばと同様に温かいものと冷たいものを選べることが多いようですが、今回はもちろん冷たいラーメンにフォーカス。寿がきやのもっちりとしたノンフライ麺は冷やしに絶対合うだろうし、期待値高めの一杯でござーます!
というわけで開封。容器の中にはかやく、液体スープ、あとのせかやくの3袋が入っていました。
ちなみに麺はいつもの寿がきやの麺と同じように見えますが、待ち時間はなんと6分! 待ち時間5分でキンキンに冷やすとちょっと固くなりすぎるのでしょうか。
まずはかやくを麺の上にあけて熱湯を注ぎます。かやくはメンマとチャーシューのみ。
メンマはずいぶんと細かいなあ。湯切りをしたときに穴から出てしまわないか心配。カップ焼きそばと違って、湯切りをしたあとに何回か冷水も注いで切るわけだし……。
そしてチャーシューの薄さはまるでしゃぶしゃぶ温野菜の肉のよう。光で透かすと向こう側が見えそうなレベルです。小学校の理科の授業で太陽の観察をするとき、黒いビニール袋を忘れた人はこのチャーシューで代用できるかもしれない。
とまあかやくの構成は心もとない感じではあったのですが、熱湯を注いで6分後、氷水で丁寧に麺を冷やし、液体スープなどを入れて仕上げるとまあ〜とびきりウマそうな冷やしラーメンになりました!
透明感の高い醤油スープに、あとのせかやくの袋に入っていた大量の乾燥ネギ。この色のバランスが最高に美しいですね! プカプカと浮かぶ氷も涼しげだし、これはテンションが上がるな〜!!
で、肝心の味ですがこれはもはやラーメンというよりは冷やし蕎麦に近いのかもしれない。スープもラーメンのスープというよりカツオだしのめんつゆですな。うっかり熱いまま食べたらただのかけ蕎麦に思えそうな味。でもそれがいい!
キンキンに冷やしたもっちり麺は期待通りのパフォーマンスを発揮してくれていて、そんな麺がめんつゆの海に飛び込めば、そりゃウマいよねって感じだもんなあ〜。ひねりはないけど反則級のうまさ。でもカップ麺業界でこういうジャンルは未開拓だったわけだし、その手があったかと膝を打つ一品ですな!
めんつゆ系の味だけどカツオだしの存在感は相当強く、口の中に残るカツオの余韻もかなりいい感じ。65gの麺なんて一瞬にしてなくなってしまいました。あー、ウマかった!!
栄養成分を見てみるとノンフライ麺+めんつゆ系のスープということもあって、299kcalとローカロリーに抑えられているのも見事ですが、脂質がわずか1.3gというのも素晴らしい。食塩相当量は6.3gと高めではあるのでスープ完飲はあまりオススメできないけど、罪悪感なく食べられるのも嬉しいですな。
細かすぎるメンマは全部底に沈んでしまっていたし、かやくはもうひと頑張り感があるけど、カップ麺でこれだけおいしく冷たい麺を食べられるのがすべてでしょう。冷やしカップ麺業界に新たな一石を投じた寿がきやの功績は大きい! ごちそうさまでした〜!!
評価:★★★★★
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