【清瀬グルメ】まるで旅行気分! 隠れ家的蕎麦屋「池添」のランチも雰囲気も最高すぎた

最近知ったお店なんですが、清瀬にこんなお店があるのかと本当に感動してしまいましたよ。下宿にある隠れ家的蕎麦屋「池添」に行ってきたときのお話です。
清瀬市下宿なんてゴミ処理場や下水処理場、市民プールやグラウンドがある以外はほぼ住宅地。清瀬駅からも徒歩1時間レベルで離れてるし、用事がなければまず足を運ばないような場所なんですよね。その下宿2丁目の「下宿第二運動公園」付近の住宅地に「池添」はあります。
下宿第二運動公園には草野球をやってる頃にしょっちゅう行ってたのに、そんな店があったことなんて全然知らなかったなーなんて思いながら自転車で目的地を目指すと、まあ今まで気づかなくて当然か。本当に住宅地の中に突如として店が現れました。
音楽でも聞きながらなんとなく自転車を漕いでいたら見逃してしまいそうだけど、近づいてよく見てみると吸い込まれてしまいそうな独特の雰囲気。
「商い中」の文字がなければはるか昔に閉店していると思われても仕方がない、廃墟にも似た外観。
使い古された石臼や怪しげなオブジェもたくさん飾られていたりして、一見さんは自然と引き返してしまいそうなオーラが出ていましたが、中は本当に素晴らしい蕎麦屋さんでした。(この外観も大好きですけどね)
店内には普通のテーブル席やカウンター風の席もありましたが、この日ご案内いただいたのは囲炉裏を囲む席。
囲炉裏に火はついていなかったけど、田舎のおばあちゃんちでももう体験できないような非日常感。
長野とかの蕎麦の名所に旅行に行って、地元の老舗の店に入ったような感覚ですよ。同じ市内で自転車をちょろっと漕いだらこんな場所に来れるなんて!
メニューは入口のあたりの壁に貼られていました。これも雰囲気が最高。お値段は若干高いように感じるけど、実は「池添」はキッチンもホールも含めておやじさんの一人営業。負担はめちゃくちゃ大きいだろうし、お客さんの回転も必然的にスローに。割高になってしまうのは仕方がないでしょう。
この日は1350円のランチセットを注文し、火のついていない囲炉裏をぼんやりと眺めながらゆっくりと蕎麦が出来上がるのを待ちました。必然的にのんびりした気分になってしまうのも、またいい。
「池添」のランチセット(1350円)
待つことだいたい20分くらいでしょうか。ランチセットが運ばれてきましたが、お盆の上に並んだ一品一品が丁寧に作られていることが一目で伝わってきました。
写真左上からそばいなり、ぬか漬、煮物、もりそば、そば米、そばがき汁というラインナップなんですが、これを一人で調理して、一人で運んでいるなんてすごすぎる……。
もりそばは十割そばではないやつですが、麺は繊細ながらコシが強く、そばの風味も口の中でいっぱいに広がってきます。プラス200円で十割そばに変更できるそう。
そば米はめんつゆ風の味付けで煮込んだしらたきと肉が添えられたごはん。そばがき汁はなめことほうれん草入りで、ぽん酢ベースのさっぱり味で予想外な感じだった。
中にはほろりと崩れそうなそばがきが。これもうまい! ぽん酢ベースのつゆの中にいても主役はそばの風味。わざわざそばの麺とそばがきで使用する粉を変えているらしい。
じっくり煮込まれて味がどっぷりと染み込んでいる煮物もうまいし、久々に食べたぬか漬けも塩加減が絶妙でよかったんですが、感動したのはそばいなり。これ、中身がごはんじゃなくて蕎麦の麺なんですよね。
いなりの中に詰まっている麺はホロホロと柔らかめで、いなりの甘じょっぱい味をいっぱいに吸収。これも細部まで考えられて丁寧に作られてるのが伝わってくる繊細な料理だったなあ。どこぞのバカレシピのなんとかいなりとは大違い!

一品一品を味わったあとだと1350円という価格が逆に破格に思えてしまいますよ。特別なものを食べられて心が一杯になりました。ごちそうさまでした! これ、都心の一等地だと3000円くらい取られちゃうんじゃないの!?
十割とろろそば(1400円)
一緒に食べに行った同行者は十割そばのとろろそばをオーダーしていました。これももう、見た目から美しすぎる……!!
ちょっぴりシェアしてもらいましたが、とろろはおろしたてのフレッシュ感が素晴らしく、やや太く切られた十割蕎麦は香りが一層華やかに。コシも強い。職人の技とこだわりが一本一本に凝縮されていますな。
今日は2021年の大晦日。こんな蕎麦を年越し蕎麦として食べられたらすごくいい一年を迎えられそうだなあ、なんて思いながら緑のたぬきをすすります。今年もありがとうございました。
店舗情報
十割そば 池添
住所: 東京都清瀬市下宿2-475-2
営業時間: 11時半〜17時(売り切れ次第終了・17時以降は要予約)
定休日: 不定休
電話: 042-493-4384

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