【カップの麺ぜんぶ食う】第89回 日清食品 あさりとはまぐりのW貝だしうどん ★2

日清食品 あさりとはまぐりのW貝だしうどん
調理時間 5分
麺 80g
熱量 344kcal
炭水化物 49.3g
食塩相当量 5.3g
出た出た。どん兵衛の限定メニューですな。兎にも角にもどん兵衛は麺が最高だから絶対に失敗はしないだろうという安心感があるんだけど、こちらは食べる前からちょっぴり嫌な予感はしていました。そしてその予感は的中してしまうわけで……。
どん兵衛はきつねうどんも天ぷらそばも肉うどんも、麺・つゆ・具の三拍子揃ってレベルが高いからこそ最高なのであって、そのひとつでも欠けてしまうと当然物足りなくなってしまうわけで。
その点この「あさりとはまぐりのW貝だしうどん」はどう見てもつゆにステータスを振って具をおろそかにしている感じ。例えどんなにつゆが美味かったとしても、どん兵衛は山田哲人や柳田でなければならず、デスパイネじゃだめなんですよ。

どん兵衛愛が深いからこその憂いを抱えつつ、早速どん兵衛あさりとはまぐりのW貝だしうどんを作っていきます。フタの中にはやっぱりちょっと寂しいかやくと液体スープ。唐辛子はなし。
熱湯を注いで5分。わかめがお湯を吸収して多少は見た目が持ち直した感がありますな。液体スープを入れてかき混ぜます。
というわけで完成形がこちら。やっぱり主役不在感は否めません。
おつゆは透明度が高くてお上品なお吸い物のよう。どんな味に仕上がってるんだろうと思ってまずはこのおつゆからいただいてみましたが……ムムムッ、なんともパッとしない味。あさりとはまぐりのだしの感じもイマイチわかりにくい。
もちろん麺は最高に美味しいんだけど、やはり定番のどん兵衛のバランスのよさを再確認する結果に。衣・食・住や食欲・性欲・睡眠欲が満たされて健全な人間の生活が成り立つように、麺・つゆ・具の何かが欠けてしまっては健全などん兵衛とはいえない。
つゆは人によって味の好みがあるとは思うけど、やっぱり何より具の寂しさがつらい。卵も溶き卵を意識しているんだろうけど、カップヌードルや赤いきつねのように塊で入れたほうがよかった。存在感を自ら消してしまってる。どうせならわかめを多くしたわかめうどんにでもすればここまでの劣化感はなかったはず。
結局定番のどん兵衛と比べるといろいろマイナスになってしまっているだけの新商品。このおつゆがツボな人にしか刺さらないと思うし、そんな人も多くはなさそう。だっていつものどん兵衛も十分おつゆが美味しいし。
トリプルスリーの山田哲人でも柳田でもなければ、パワーにステータス全振りしたデスパイネにも至らない。メジャー経験者という看板だけを引っさげて打率1割そこそこ、ホームランは10本くらい打つものの打点も20くらいで終わって三振量産のダメ外国人みたいになってしまった。どん兵衛の看板が泣いてるよ。
評価は麺に救われてかろうじて星2つで。
評価:★★
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