【カップの麺ぜんぶ食う】第142回 マルちゃん 乱切り山菜そば ★5
マルちゃん 乱切り山菜そば
調理時間 3分
麺 65g
熱量 350kcal
炭水化物 45.1g
塩分相当量 2.2g
9月末に北海道旅行してきた際のお土産としてご当地スーパーで購入した一品です。北海道のご当地カップ麺といえばやきそば弁当がもう圧倒的に認知されているし、どん兵衛も北海道版はつゆの味が違ったりするけど、こいつはそもそも存在自体が知られてないのでは。
しかも山菜をメインに据えたカップ麺も珍しい。山菜そばって立ち食い蕎麦だと結構な頻度で選んじゃうけどな。山菜をカップ麺用に加工するのってもしかしたら難しいのかも?
フタを開けるとかやく+粉末スープで唐辛子はないという構成だったのですが、山菜はかやくの袋に入っているのに油揚げはそのまま麺の上に入ってる。なんで分けたんだろう? 油っぽいものと山菜を一緒にしておかないという配慮かしら? だとしたら結構なこだわり。素晴らしいことです。
熱湯を注いで3分後。この手の珍しい具が入ったカップ麺ってかき混ぜた段階でほとんどが沈んで見た目が寂しくなりがち。ところがどっこい。ちゃんと混ぜても山菜の存在を確認できるほどには量が入っています。これは嬉しい。
というわけでいざ実食。これがなかなかどうして、利尻昆布のだしがとてもまろやかでクセが少なく、非っ常に食べやすいじゃないか。山菜の食感もいいし、味もよく染み込んでるし、油揚げも赤いきつねを思い出させてくれるほどには存在感を発揮しています。うまい、うまい!
たぶんこれ、油揚げがあるとないでは印象が全然変わってくるはず。寂しさが強くなっちゃいそう。油揚げが食べごたえも味もかやくの量もフォローしてくれているので、山菜は背伸びをセずに山菜でいられるのです。背中で語る素敵な師匠。まるでサイヤ人と戦うピッコロと孫悟飯のようですな。
一方、麺の方は平打ちでカップヌードルに近い形。コシも弱めでインスタントっぽさが強く、本物の蕎麦麺に近いことを正義とするならこれは邪道もいいところでしょう。
だがそれがいい。単純にこのスープとがっぷり四つにマッチしているのです。おそらく麺が生麺だったらリアルを感じられない山菜にマイナスな印象を抱いてしまうだろうし、チープさも味方につけながら絶妙なバランスで成り立っているのです。
決してハイレベルではないけど最高のカップ麺。シンプルだけど食べれば食べるほど好きになる。こんなカップ麺が北海道に存在していたとはなあ。
チープなスリルに身を任せて思いっきり麺をすすろうじゃないか。もちのろんワイルドに。評価は文句なしで星5つです。
評価:★★★★★
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