飼い猫が2階のベランダから外に脱走した行動の記録と反省したことを書き残しておく | 健全なホームページ

飼い猫が2階のベランダから外に脱走した行動の記録と反省したことを書き残しておく

        飼い猫が2階のベランダから外に脱走した行動の記録と反省したことを書き残しておく
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我が家にやってきてちょうど1年くらいとなった、かわいいかわいいアメリカンショートヘアーのマャーちゃん(1歳9ヶ月・オス)ですが、先日はじめて家の外に脱走してしまいました。

マャーちゃんはとても臆病な性格をしていて、家では人に甘えっぱなし。基本的に動きものんびりしているし、危険なこともしようとしないし、もし外に出てしまうことがあったとしてもそのへんでチョコンと座ってそうだなあ、なんて思っていました。

でも甘かったですね。油断していたわけではないんですが、実際にマャーちゃんが家の外に出ると逃げ回って大変なことになってしまいました。無事に確保できて本当によかった。

忘れないうちに猫の行動と、そのとき取った人間の行動を反省しながら振り返っておきつつ、今後の対策として書き残して思います。

2階のベランダから家の外にジャンプして脱走!


マャーちゃんが脱走することになったきっかけはベランダに出てしまったことでした。

普段はベランダに出すことはないですし、出ることがないように厳重警戒しています。ところがベランダに布団を干したりしている間に、いつの間にか窓が開いている部屋にやってきて、そのままベランダに出てしまったのでしょう。気がついたときにはマャーちゃんはベランダをウロウロと歩き回っていたそうです。

マャーちゃんにとってすでにベランダという空間があまりにも非日常空間。きっとこの時点でかなり興奮状態だったんだと思います。

そして人間にとってもマャーちゃんがベランダにいるというのが異常事態であり緊急事態。もちろんマャーちゃんを室内に連れ戻そうとして近寄るわけですが、いつもと違うオーラが出てしまっていたのを敏感に感じ取ってしまったのでしょう。そのままベランダの手すりに飛び乗り、2階から一気に外へと飛び出してしまったのです。

このとき興奮していたマャーちゃんに恐怖感を与えず安心させられていたら外に飛び出ることはなかったんじゃないかなぁ……と思います。

・ベランダに出られる窓を開けてしまっていたこと
・マャーちゃんの部屋への侵入に気づけなかったこと
・マャーちゃんに警戒されないように近づけなかったこと

これが最初の大きな反省点ですね。

興奮して家の敷地の外に走り出してしまう


別の部屋にいた僕はマャーちゃん脱走の一報を聞き、着の身着のまま裸足で家の外に飛び出してマャーちゃんのことを探し始めました。

すると数分後に家の裏庭にあるミカンの木の下でチョコンと座っているマャーちゃんを発見。すぐに遠くまで行ってしまってなくてよかった。しかし普段は鳴き声が小さいマャーちゃんなのですが、大きな声でニャオニャオと鳴き叫んでしました。今思うと、2階から飛び降りた衝撃で興奮状態がさらにエスカレートしていたんじゃないかなと思います。

猫が脱走したときは猫の好きなおやつなどで釣ればいいと聞いたことがあるので、ここでおやつを片手に近づいてみましたが、これはまったく効果がなかったです。まあ人間に置き換えて考えてみても、拳銃を片手に立てこもりをしている犯人に叙々苑の弁当とかを用意して、鬼気迫った表情で差し出したら受け取るわけないですわな。

おやつの与え方の違いも敏感に察知してさらに恐怖を感じてしまったのか、トゲがいっぱいあるミカンの木に飛び乗り、そのまま隣にあるアパートの敷地に飛んで行ってしまいました。

・興奮してたらおやつで釣るのは無理

とにかくこちらが冷静に振る舞い、猫をさらに興奮させないようにするのが大切ですね。

アパートの敷地で追いかけまわし、どうにか保護!


マャーちゃんはアパート1階のベランダ前を鳴きながら走っていきましたが、普段から長距離を走ることがないからか少し離れたところでチョコンと座り込みました。

こちらも絶対に見失うわけにはいかなかったので全速力で追いかけましたが、座り込んだマャーちゃんはまだニャオニャオと大きな声で鳴き叫んでいたので、興奮させないようにそっと近づき、頭を軽くなでてから抱き上げて捕獲。鳴きながらグネグネと体をねじらせて抵抗してきましたが、離したら間違いなくまた逃げられちゃうはず。ガッチリと固めたまま家の中まで連れていき、どうにか無事に保護することができました。よかった〜〜〜!!!

これはもう運がよかったとしか言いようがない。家の敷地から飛び出た先が広い敷地のあるアパートで本当によかったです。飛び出した先が一軒家だったら同じように追いかけるのは難しかっただろうし、さらに刺激を受けて予期せぬ行動をするかもしれなかったですからね……。

家の中でもしばらくは緊張状態に……


家に戻ってきたマャーちゃんはすぐには落ち着きませんでした。

最初は家の中でも走って逃げ回り、少し経って逃げ回らなくなってもしっぽをボワッと膨らませたり、忍び足で警戒しながら部屋をウロウロと歩き回ったりしていました。

表情を見ても明らかに緊張をしている様子。なんなら家に迎え入れた初日よりも緊張した表情をしていました。

その後は疲れ果てたのかソファの上で長時間ぐっすりと睡眠。去年の秋に体調不良で食欲がなくなった時期があったんだけど、その時期よりもぐったりしていたかもしれない……。



ソファで寝るときはいつもなら人間にベッタリとくっついてくるのに、このときは距離を感じました。ケンカして仲直りした直後みたいな感じだなあ。

そしてこちらも同様にグッタリ。脱走から保護まで時間にして10分もかかってないと思うけど、ものすごく長く感じたし、10分程度の絶望感によってものすごくメンタルを削られた……。

もしすぐに保護することできずに見失ってしまい、その日は帰ってこなかった……なんてことになってしまったら、もうまともに睡眠も仕事もできなくなってしまいそう……。

で、マャーちゃんは長い昼寝を経て、夜ご飯をあげたあたりから徐々に日常を取り戻し始め、夜中には布団に入って一緒に寝ていました。かわいいなあ。あっという間に日常が戻ったので本当にありがたかったですが、もう絶対に脱走されないようにしないといけませんね。マャーちゃんも危険な目に遭わせてしまうけど、こちらも心が持たないですわ……。

脱走対策は万全に! 油断は厳禁! 脱走されたらとにかく冷静に!


今回の脱走事件を振り返ると、やっぱり「マャーちゃんなら脱走しなさそう」「脱走しても大事にはならなさそう」という油断と過信があったのかなあと思いました。

玄関のドアは2重になってて危険度が低いんだけど、玄関だけちゃんとしていればいいわけじゃなかった。まさかベランダから外に飛び出すとは思いもしなかったし、昼の時間帯は2階には来ないなんて思い込んでいたところもあったわけです。猫の行動をわかった気になっているという油断ですよね。

もし脱走してそのまま見つからなくなってしまったときに、首輪もしていなければマイクロチップも入れてないという、探し出す手がかりが極端に少ない状態だったということもいざ脱走に直面すると恐怖となって実感しました。「室内飼いだから大丈夫」じゃなくて、「室内飼いだからこそちゃんとしなきゃならん」なのです。今後ちゃんと考えなくちゃな……。


あと脱走してしまったときに、人間の対応によって猫をさらに興奮させて逆効果になることも痛感しました。これは難しいけど、いざというときほど冷静に。いかに猫に「今は異常事態じゃないよ」と思わせられるかが重要ですね。人間が落ち着いていれば、おやつを与える作戦も有効な気がします。

そして今回の一番大きな気付きは、かわいい飼い猫が一瞬逃げ出すだけでも飼い主が受けるダメージはメチャクチャどでかいということでした。当然ですが、かわいがっていればかわいがっているほどダメージは大きくなります。とても平静じゃいられなくなりますよ。自分自身の日常を守るためにも、過剰なくらい万全に猫の脱走対策をしておいたほうがいいですね。

マャーちゃん、これからも全力でかわいがるのでもう家の外には行かないでね。猫を飼っている方はくれぐれも油断せず、もし脱走されてもとにかく冷静に対処してあげてください〜!

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