酒が進む料理ばかり！ 評判の居酒屋「善狐」で初めて飲んだら焼酎ボトルが瞬時に溶けた！【清瀬グルメ】

今年は新年早々懐かしい再会があったんですよ。僕が20代前半の頃はバイトをしながら漫画家を目指してヒイヒイ言ってたんですが、当時同じ清瀬を拠点にインディーズミュージシャンとして活動していた西輪キングさんという人がいまして。

キングさんは2007年くらいに故郷の新潟に帰ってしまってとっても寂しかったんだけど、今回冬休みを使って久しぶりに清瀬に遊びに来てくれたのです。ありがたいなあ。

西輪キングさんが清瀬に帰ってきてくれたので飲んでまーす！懐かしいね〜！ pic.twitter.com/hTLiHUbYX5

— 野島慎一郎｜B級フード研究家・ライター (@aochins8) January 2, 2024

とびきり楽しみにしていたキング飲み。どの店で飲もうかな〜なんてワクワクしていたんですが、いざ駅前を歩いてみると新年1月2日だったこともあって開いている店のほうが珍しい……。

こりゃあ最悪日高屋になるかもなあ……なんて思って徘徊してたら、なんと「善狐（ぜんこ）」が開いてるじゃないですか！

「善狐」は西武ライオンズの選手監督間でも人気っぽい

善狐はまだ一度も行く機会を作れていなかったんだけど、まわりの評判がとにかく良くてずっと気になっていた居酒屋さん。このタイミングで開いてたか〜！ しかも店に入ってみるとちょうど空席もできたところというね。すべてが完璧！

で、席につくとまず目に入ってきたのは西武ライオンズの監督や選手によるたくさんのサイン。これ、よく見れば見るほどいいんですよ。

全部2023年のシーズンオフに書かれているサインなんですけど、最初に来店しているのが松井稼頭央監督。そのあとに選手が何人も来店していて、サインの日付がけっこうまちまちなんですよね。

これ、監督が選手に「清瀬の善狐がよかったぞ」なんつって教えて、教わった選手が実際に足を運んでさらに口コミで広まって、いろんな選手が来るようになったのかなーなんて想像できちゃうんですよ。こんなの絶対いい店じゃん！（悪い店だったら松井監督のサインだけで止まるでしょうし）

すべてのメニューが酒泥棒

そんな妄想を膨らませていると、スタッフさんがこの日のメニューが書かれている黒板を持ってきてくれました。

この黒板メニューは1部しかないらしく、「スマホで撮影して見てください」というのでパシャリ。手元のスマホを拡大してメニューを眺めることになるんですが、なんというか文字だけで酒を飲めそうな珠玉のラインナップ。肉から魚、野菜から珍味まで守備範囲も広いし、こりゃたまらんゾイ！

まあとりあえずは生ビールを注文し、お通しをつまみながらメニューを吟味しつつ、お互い気になるものを何品か注文していきます。

ところがもうね、お通しの時点から「善狐」という沼に片足を突っ込んでいたんですね。この日のお通しはおひたしに肉を添えたようなモノなんですが、すごく澄んだ味というか、透明感のある味つけで、素材の味とみずみずしさがビシビシ伝わってくるのです。

先頭打者ホームランっていうか、始球式でいきなりホームラン打たれちゃったような感覚。こりゃすげえことになりそうだぞ……！

そして先陣を切ってお出ましの「善狐のポテサラ」で完璧に心を掴まれました。ポテサラは店ごとに個性が出やすいので、ポテサラを食べてあーだこーだ言ってれば酒場事情通っぽい雰囲気が出せたりするんですけど、これはいまだかつて食べたことのないタイプのジャンクなポテサラ。

肉とかいろんなものがゴロゴロ入って、ややピリ辛の攻撃的な味付け。うますぎ。こりゃ強盗級の酒泥棒だわ。先頭打者ホームランどころか、先頭打者なのに満塁ホームラン打たれたような気分だぜ……。

続いては、すぐ出てくるメニューってことでおすすめしていただいた「セセリ炙りぽん酢」が登場。これまた凄すぎた。肉にただぽん酢をぶっかけただけではなく、肉の下味から上に乗ってる野菜の調理まで、一口食べるだけでこだわりも技術の巧みさも伝わる逸品。

こうなってくるとレギュラーメニューで推されていた宮崎のブランド鶏「地頭鶏」を使った二種タタキの注文も不可避。

僕は自営業ということもあって、生牡蠣とか鶏刺しとかリスク高めのものは極力避けるようにしてるんですね。体調を崩したら大変なんで。でも「セセリ炙りぽん酢」を食べてもう完全に心を許しました。こんな料理を出してくれる店なら大安心。もはや僕はお腹を丸出しにして寝っ転がる猫。ちゅ〜るの如く鶏たたきをむさぼり食います。ゴロニャーン、ゴロニャーン！ うまい、うまい！ うまい！！

こんな鶏タタキに出会ってしまったら、ドリンクも宮崎の焼酎で迎え撃つしかありません。これは絶対また来るだろってことでボトルで注文。ソーダ割りで飲もうと思ったら、炭酸水がソーダストリームだったのもさりげなくポイント高すぎ。

「白レバ刺し」もとろけるうまさ。瞬く間に焼酎ボトルもとろけていく……。

最後にぶりのお造りも注文しましたが、これまた抜群のウマさ。ボトルキープするつもりだった焼酎がすっからかんになってしまったところで、この日は打ち止め！

いやいや参った。評判以上の大名店でしたわ。キングさんとの久々の飲みの機会、素敵な店で飲むことができて最高としか言いようがありません。

ブログに書き残しておきたいけど、あまり人に知られたくないような複雑な気分！ でも書いちゃう！ ごちそうさまでした〜！

「善狐」のメニュー

▲通常メニューは宮崎のものがズラリと。なんでなのかしら。こんど聞いてみよう。

▲お造りと焼き魚。生うにが常時あるのは強いな。

▲アルコール。ビールと焼酎しか飲まなかったけど、サワーやお茶ハイが良心的。

▲日本酒もいろいろ。日本酒と合わせるのも幸せそうだ！

清瀬の居酒屋「善狐」
評判良さげでずっと気になってて昨日ようやく行けたが最高すぎ。全部の料理がうますぎてボトルキープしようと思ってた焼酎が一日で溶けた。鶏のタタキとか普段はめったに頼まないけど、ここなら大丈夫だと安心して堪能。まだまだいい店がたくさんあるな〜！ pic.twitter.com/0p8ZUR1I3v

— 野島慎一郎｜B級フード研究家・ライター (@aochins8) January 3, 2024

店舗情報

善狐（ぜんこ）
住所：　東京都清瀬市松山1-8-20
営業時間：　17時〜23時
定休日：　水曜日
電話：　042-497-8849

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