【カップの麺ぜんぶ食う】第97回 エースコック 一度は食べたい名店の味 べんてん 特製濃厚塩ラーメン ★4
- 2019.07.08
- フードレビュー
- カップ麺, カップの麺ぜんぶ食う, エースコック, 塩ラーメン, 一度は食べたい名店の味, べんてん, 板橋, ★4
エースコック 一度は食べたい名店の味
べんてん 特製濃厚塩ラーメン
調理時間 5分
麺 70g
熱量 377kcal
炭水化物 52.7g
食塩相当量 6.9g
「ついにべんてんのカップ麺も出たか!!」と衝撃を受けた一品。
これは個人的な思い出になってしまいますが、高田馬場で会社員として働いていた頃に僕はつけめんを覚え、そのなかでもべんてんのつけめんは“とびっきりのごちそう”という位置づけでした。
とにかくウマいというのはもちろんとして、会社からちょっぴり距離があるうえに、いつも店の前には行列が。しかもつけめんの量がアホほど多い。
1時間という休憩時間の中でべんてんまで行き、大量のつけめんを食べて帰ってこないといけないとなると、店の前にある程度行列ができていたらアウト。べんてんを食べに行くということはある意味”戦闘モード”になるということですから、店の前まで行って諦めざるを得なくなったときの拍子抜け感といったら半端じゃありません。
そんなべんてんは2014年に一度閉店したものの、2016年に成増に場所を移して復活。一度だけ復活したべんてんに食べに行ったこともありますが、思い出がそのまま蘇ってくるような味に感動した記憶があります。
しかしそんなべんてんのカップ麺が出たからといって、当時の最高の味を思い出せるかどうかは別問題。食べてみてがっかりする可能性だって高いはずです。そもそもべんてんでいつも食べてたのはつけめんであって、塩ラーメンではないしな。全然思い出の味でも何でもなかった。
前置きが長くなってしまいましたが食べ進めていきましょ。フタの中には液体スープの小袋が1袋。かやくと粉末スープはすでに開封されていました。
麺はフライ麺ですがなかなかの太麺。もちろんこれもべんてんの個性のひとつでした。チャーシューはいかにもカップ麺のそれという感じ。
熱湯を注いで5分待ち、液体スープを混ぜて完成。粉末スープが底の方にたまっている可能性もあったのでいつも以上に入念にかき混ぜてから食します。
気になる味ですが、ゴワゴワ食感の太麺と、魚介系のだしが強めな塩スープがすごく合っていてうまい! 生麺に寄せたカップラーメンではなく、いかにもカップラーメンという味を感じられます。
しかしそれがべんてんらしいかと問われれば、さすがに全然違うと答えざるを得ません。まあ塩ラーメンを食べたことがないので麺の感じだけでしか評価できないけども、太さはともかくツルツル感が全然足りない。
とはいえフライ麺で多加水麺を再現するというのがそもそも無茶なわけで。
例えば「ベビースターべんてん味」なら「麺の質感が全然違うじゃねえか!」と怒る人はいないでしょうし、そのくらい寛大な心でフライ麺のべんてんを受け入れてあげたらいいんじゃないかと思います。べんてんの影を追いかけず、純粋に塩ラーメンのカップラーメンとして評価すれば、なかなかうまい。
でも他にも残念なポイントも。チャーシューもいまいちだったし、具の少なさも寂しいけど、一番ひどかったのはメンマのクオリティ。薄いし、味はしないし、スジばかりがすごい。まるでたけのこの皮をしゃぶっているかのよう。悪い意味で存在感がありすぎる……。これだったら入ってないほうがよかったなあ。
そんな感じなので総合評価は難しいところだけど、これを食べ終えた後に本物を食べたくなったし、“べんてんのカップ麺”としての役割は果たしているので高評価していいのかなと思いました。
今度成増の方に行く機会があったら絶対べんてん行こうっと。まあたぶん、塩ラーメンじゃなくてつけめんを食べちゃうけど。
評価:★★★★
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