【カップの麺ぜんぶ食う】第227回 日清食品 豚ラ王 キムチ ★3
日清食品 豚ラ王 キムチ
調理時間 5分
麺 80g
熱量 412kcal
炭水化物 67.0g
食塩相当量 8.2g
二郎系カップラーメンの答えといえるくらい完成度が高かった「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」。約400円という価格以外は文句の付け所がなかっただけに、まさかシリーズ第2弾が出るとは思わなんだ。その名も「豚ラ王 キムチ」!
キムチをトッピングに用意しているラーメン二郎もありますし、意外なようで意外じゃない、なかなかいいラインを突いてきたなという印象ですね。
しかし気になるのは価格が400円から300円くらいに値下がりしていたこと。前作と比べてどこかがコストカットされてパワーダウンしているということですから、そのセンスも評価を左右するポイントとなりそうです。
容器の中にはかやく、粉末スープ、豚キムチオイルの3袋。麺は前作と同じく見るからにゴワゴワしている無骨なノンフライ麺。前作でインパクトがあった厚切りのチャーシューは姿を消していました。まあ、コストカットするなら真っ先にコレにするわな。
かやくを開封すると厚切りチャーシューはいわゆる謎肉っぽいミンチ肉に変わって日清食品らしさが増し、ほかにキムチやニラなどが入っていました。キャベツやもやしなど二郎系の要素はゼロです。
熱湯を注いで5分後、豚キムチオイルを垂らすとなんだかどこかで嗅いだことのある匂いが漂ってきたぞ……?
あ、これはあれだ! エースコックのスーパーカップ 豚キムチラーメンの匂いだ!!
前作のインパクトが強かったから豚ラ王=二郎系シリーズだと刷り込まれてしまっていましたが、あくまで豚の味を活かしたラ王シリーズということなんですな。これは日清が本気で作った豚キムラーメン。エースコックを潰しにかかったか……!?
明らかに違うのは麺の質感で、前作同様生麺に近いというよりはゴワゴワとした二郎系の麺ならではの食感を追求している感じ。ニンニクの存在感がないせいか、ワシワシと麺を噛んだときに小麦の甘味が広がるような気がしましたね。
スープの味もまさにエースコックの豚キムチと同じ方向性なんですが、これがなかなか辛い! 激辛ラーメンのカテゴリに入れてもいいんじゃないのってくらいに辛い!
これはなかなか罪深いですよ。ラーメン二郎には激辛なイメージはないですからね。二郎系カップ麺を食べようと思って手にとった人がたまたま激辛系を苦手にしてたら地獄を見ることになるはず……。そしてこの凶暴な辛さがスープの豚の旨味やキムチの酸味とかもかき消してしまっている気もする。味のバランスがそこまでよくないな……。
決してマズいわけではないし、全体的な完成度はもちろん高いとは思うんだけど、300円という価格設定を考えるとイマイチだなあ。前作は400円の価値があると思えたけど、豚ラ王キムチはちょっと……。これだったらラ王じゃなくてカップヌードルとかで200円くらいでやってほしいと感じました。
評価:★★★
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