【カップの麺ぜんぶ食う】第322回 サンヨー食品 ドイツ ジャーマンポテト風ラーメン ★3
サンヨー食品 ドイツ ジャーマンポテト風ラーメン
調理時間 3分
麺 50g
熱量 263kcal
炭水化物 39.3g
食塩相当量 4.4gカップ麺オブ・ザ・イヤー2018はこちら
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この手のカップラーメンはロマンなのです。サンヨー食品から発売されていた「ドイツ ジャーマンポテト風ラーメン」なるものを食べてみましたよ。ジャーマンポテトのカップ麺って!
チョコレート味のカップ焼きそばだとか、アホほど極端な味付けをしたりとか、そういうネタに走った商品は基本的にどうでもいい。でも本気で新境地を開拓しようとしている気概を感じる商品は大好き。全力で応援していきたい。
だってジャーマンポテトがラーメンになったって聞いて、買いたくなります? きっと普通は1ミリもならないでしょうよ。
そんなマニアックなカップラーメンの企画が世に出てきてしまったということは、きっと「ジャーマンポテトをラーメンにすれば絶対にウマくなる」という確固たる自信を持った開発スタッフがいたはず。そこにある熱量は計り知れない。たとえ期待できなさそうでも応援はしたいじゃない!
今でこそ完璧に市民権を得ているシーフードヌードルやチリトマトヌードルだってきっと最初はイロモノ的な目で見られたんだろうし、なによりQTTAサワークリームオニオン味の奇跡は忘れられない。第二のQTTAサワクリ味をいつでも探してしまうのですよ。どっかに君の姿を。
というわけでQTTAサワークリームオニオン味の幻覚を見ながら開封。かやくはもちろんポテトがゴロゴロ。ベーコンなのかソーセージなのかわからないけど、肉っぽいものの比率はかなり低め。でも開けた瞬間に漂ってくる香りは確かにジャーマンポテトっぽい!
熱湯を注いで3分で完成。スープは思いのほか透明度が高め。
早速ズルズルズルっといただいてみると、スープはコンソメスープっぽいというとわかりやすいかしら。ベーコンとかソーセージのような肉の旨味がちゃんとスープに出ていて、ほのかにペッパーがきいてる。なかなかいい味よ。
でもこれがジャーマンポテトかっていうと少し首を傾げてしまう。ジャーマンポテトというよりポトフのほうが近いかな。まあポトフはポトフで好きだけど、いずれにせよ売れなさそうだよなぁ……。
麺は“ザ・フライ麺”という感じで、質は決してよくはない。でもその独特の油っぽさと、ほのかなしょっぱさがコンソメ風のスープとわりかし合ってる。もうちょっと精度は高められそうな気はするけど、相性自体は間違いなくいいんだろうな。どうせだったら野菜とか本物のソーセージやベーコンを入れて煮込んでしまいたい。
ポテトは7〜8個入ってたけど麺の量が50gと少ないので、メシとして食べるというよりは軽く小腹を満たすのに向いてるかも。味も軽いしね。
まだまだ粗いし、完成度はまだまだだけど、もしかしたら将来大化けするかもしれない。ドラフト8位くらいで獲った高卒野手くらいの感じかな。やっぱりロマンですよ、ロマン!
これが売れなかったらジャーマンポテトラーメンは失敗だったと諦めてしまうのではなく、ぜひ果敢にチャレンジを続けてほしいなあと思いますね。ごちそうさまでした〜!
評価:★★★
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